公文式(KUMON)とは? 学び方・よいところと、申し込む前に知っておきたいこと

公文式の教室の前を通ったり、ほかの保護者から名前を聞いたりして、「公文式(KUMON)って何? 学校? 会社? それとも算数の一種?」と思う保護者は少なくありません。私たちは日本人で、ハノイで子どもたちにそろばんを教えていて、この質問もよく受けます。この記事では、公文式について、公文式の公式サイトが説明しているとおりにまとめます。お子さまに合うかどうかを考える材料にしてください。

公文式は日本で生まれた学び方で、子どもが「ちょうどよい」ところから練習プリントを自分で解き、毎日少しずつ先へ進みます。
- KUMON は日本の教育会社の名前で、学校の授業の代わりではない
- ベトナムの公文式には、算数・数学と英語の2つのコースがある
- 最初にテストをして、ちょうどよい「出発点」を決める
- 子どもが自分で例を読んで解き、指導者が採点してヒントを出す
- 教室には週2回ほど、ほかの日は家でプリントに取り組む
- ひとりで机に向かえる子、毎日の習慣を守れる家庭に向いている
公文式(KUMON)とは? 会社? 学校? 教科?
KUMON は、大阪に本社がある日本の教育会社・公文教育研究会(Kumon Institute of Education)の名前です。創始者・公文公(くもん・とおる)の名字からとられていて、公文が考えた学び方も「公文式」と呼ばれています。
公文式は、学校の授業の代わりになる「学校」でも、算数の特別な一科目でもありません。放課後に通う学習教室のネットワークで、一人ひとりが自分の学力に合った練習プリントに取り組みます。公文式によると、目指すのは、子どもがだれかに先に教わらなくても、新しいことを自分で学べるようになることです。
ベトナムでは、KUMON ベトナムのサイトによると、算数・数学と英語の2つのコースがあります。英語は、外国語として英語を学ぶ子ども向けで、読んで理解する力を中心に育てるものです。
公文式はどうやって生まれた?
公文式によると、始まりは1954年です。公文公は当時、高校の数学の先生でした。小学2年生の長男のために、計算問題をルーズリーフに書いて、家で自分で解かせたのが始まりです。
高校で長く教えるなかで、計算の力が足りないために数学で苦労している生徒が多いことを知っていました。そこで、計算に的をしぼり、人に教わらなくても自分で学べる教材をつくりました。
長男は毎日30分ほど自習を続けました。公文式によると、小学6年生のころには微分・積分まで学んでいたそうです。1958年、公文公はもっと多くの子どもにこの学び方を届けようと、大阪に事務所を開きました。
今の公文式のプリントは、子どもたちの取り組み方をもとに何度も改訂されてきました。それでも、「一人ひとりが自分の力で進む」という最初の考え方は変わっていません。
公文式の学習はどう進む?
公文式の教室には、先生がクラス全員の前で授業をする場面はありません。一人ひとりが、自分のプリントに自分のペースで取り組みます。公文式によると、学習はふつう次の5つのステップで進みます。
- 最初にテストを受ける
入会するとき、子どもはテストを受けます。指導者はその結果から、らくに満点がとれる「ちょうどの出発点」を決めます。
- やさしいところから始める
出発点は、学校で習っているところより下になることがよくあります。これはわざとで、最初から「自分にもできる」と感じられるようにするためです。
- 教室と家でプリントに取り組む
教室にはふつう週2回、1教科30分ほど通います。ほかの日は、家でプリントに取り組みます。
- 採点と、自分で直すこと
指導者がプリントを採点します。まちがえたときは、すぐに答えを教えず、どこがなぜちがうのか自分で気づけるようにヒントを出します。
- 小さな一歩ずつ先へ
しっかりできるようになると、少しだけむずかしいプリントに進みます。そのうち学校の学年に追いつき、学年をこえて進むこともあります。
公文式によると、算数・数学のコースは数を数えるところから高校の数学までを何千枚ものプリントに分け、1枚ごとに少しずつむずかしくなっています。公文式はこれを「ちょうどの学習」と呼んでいます。だれにも教わらずに自分で解けて、毎回少しずつ前に進めるレベルのことです。
公文式のよいところ
公文式が大切にしていて、保護者からもよく聞かれる4つのよいところです。
毎日少しずつ、きちんと。やがて机に向かうことが、歯みがきのような習慣になります。
プリントの例を自分で読み、聞く前にまず考えます。公文式が特に大切にしていることです。
同じ形の問題をたくさん解くことで、筆算が速くなり、まちがいも減っていきます。
復習が必要な子はしっかり固め、早く進める子は学年より先に進めます。
いつも「できるところ」から始めるので、算数が苦手だった子も鉛筆を持って問題に向かうことに自信がもてるようになることがあります。公文式によると、「やればできる」という気持ちこそが、もっと学びたいという気持ちにつながります。
公文式はどんな子に合う? 保護者が考えておきたいこと
どの子にも合う学び方はありません。以下は一般によく言われることで、特定の教室についての評価ではありません。
合いやすいのは
- ひとりで静かに問題を解くのが好き
- 同じ形の問題のくり返しが苦にならない
- 基本の計算をもう一度固めたい
- 学ぶのが速く、学校の先まで進みたい
- 毎日決まった時間を、家庭で守れる
よく考えたいのは
- くり返しにすぐ飽きてしまう
- 友だち・遊び・リードする人がいるとやる気が続く
- 家族の予定で、毎日の時間をとるのがむずかしい
- 文章題や図形に強くなってほしいと考えている
毎日のプリントがだんだん負担になる家庭もあります。子どもが疲れているときや、学校の宿題が増えたときは特にそうです。そんなときは指導者に相談しましょう。1日のプリントの量は、指導者が一人ひとりに合わせて決めています。
また、公文式のプリントは計算が中心なので、文章題や図形は学校や家庭で補うとよい、という声もよく聞かれます。たとえば、買い物でいっしょにお金を計算したり、家の中の物の長さを測ったり。毎日少しずつ続けることが大切なのは、どの学び方でも同じです。
公文式とそろばんはどうちがう?
どちらも日本生まれで、毎日小さな一歩を重ねる点は同じですが、学び方がちがいます。公文式はプリントと鉛筆で自分で解き、そろばんはそろばんを使って先生のリードで学び、少しずつ頭の中のそろばんで解く暗算へ進みます。くわしい比較はそろばんと公文式(KUMON)、どちらがいい?をご覧ください。七田式やモンテッソーリも考えている方は、七田式・モンテッソーリ・公文式・そろばん:4つの教育法はどう違う?もどうぞ。
公文式に申し込む前に:確かめたい5つのこと
公文式でも、ほかの習い事でも、決める前に次のことを確かめておきましょう。
- 体験させてみる。体験ができるか教室に聞いて、子どもの様子を見ましょう。説明がわかるか、自分で解けているか。
- 毎日の時間を先に決める。だれが声をかけたり、となりに座ったりするのか。何時にやるのか。週末や休みの日はどうするのか。
- 子どもが楽しんでいるかを見る。数週間たって、自分からプリントを出しているか。何度も声をかける必要があるか。
- 通いやすさを考える。週2回を何か月も続けます。家から近い教室のほうが続けやすいものです。
- 教室で直接聞いておく。時間割、月謝、そして伸び悩んだときに指導者が保護者にどう伝えてくれるか。
合う学び方とは、最初の1回だけでなく、3か月たっても子どもが「やりたい」と思えるものです。
そろばんも考えている方へ。Kodomo Soroban Center では、ハノイの Vinhomes Gardenia にあるセンターで無料の体験授業を行っています。1クラス3〜5人、1回60分です。そろばんとは、センターの時間割もご覧ください。体験授業はお問い合わせページから、または電話・Zalo 096.802.8484 でお申し込みください。
よくある質問
公文式(KUMON)とは何ですか? 学校なのですか?
KUMON は日本の教育会社の名前で、1954年に公文公が始めた学び方の名前でもあります。学校の授業の代わりではなく、放課後に通う学習教室です。一人ひとりが自分の学力に合ったプリントに取り組み、指導者が採点してヒントを出します。ベトナムには、算数・数学と英語の2つのコースがあります。
公文式は子どもにとっていいですか?
毎日の学習習慣、自分で学ぶ力、速く正確な計算など、はっきりしたよいところがあります。ひとりで机に向かえる子と、毎日決まった時間を守れる家庭に向いていることが多いです。くり返しにすぐ飽きてしまう子なら、まず体験して、数週間様子を見てから決めましょう。
公文式は何歳から始められますか?
KUMON ベトナムによると、幼児から高校生まで学べます。年齢で教材を決めるのではなく、最初のテストの結果から、その子に合った出発点で始めます。小さい子の場合は、少しのあいだプリントに向かって座っていられるか、楽しめているかが大切です。
公文式は1日どれくらいやりますか?
公文式によると、教室にはふつう週2回、1教科30分ほど通い、ほかの日は家でプリントに取り組みます。実際の時間は子どもや教材の段階によってちがいます。算数・数学と英語の両方をやるなら、2教科分の時間を考えておきましょう。
公文式とそろばんはどうちがいますか?
公文式はプリントで自分で学び、筆算の力と自分で学ぶ力を育てます。そろばんは先生のリードでそろばんを使って学び、やがて頭の中のそろばんで解く暗算へ進みます。くわしい比較はそろばんと公文式(KUMON)、どちらがいい?をご覧ください。
無料体験で、そろばんを試してみませんか
ハノイ・Vinhomes Gardenia のセンターで、1クラス3〜5人、1回60分。日本で教えているのと同じ方法です。電話・Zalo 096.802.8484。




