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そろばんの知識公開

小学1年の「思考力の算数」とは?習わせるべきか、よく出る問題の種類と家での教え方

「小学1年の思考力の算数」(ベトナムで「トアン・トゥ・ズイ」と呼ばれるもの)は、子どもが小学校に上がるときに保護者がいちばんよく検索する言葉です。ところが、同じ名前で教室ごとに違うものを指しています。この記事では、小学1年の思考力の算数とは実際に何なのか、学校の算数とどこが違うのか、よく出る6つの問題の種類(例つき)、習わせるべきかどうか、そして無料の練習プリントを使って家で毎日15分教える方法を説明します。

短い答え

小学1年の思考力の算数とは、型どおりに計算を正しく解くことだけでなく、理解して考えること――数の量をつかむ、数を分けたり合わせたりする、きまりを見つける、比べる、図や場面から推理する――を大切にする算数の学び方です。学校の算数を補うもので、置きかえるものではありません。数を数えることや数字を読むことに慣れてから、毎日10〜15分、遊びと無理のない練習プリントで学ぶのがよいでしょう。思考力の算数のうち「暗算と位取り」の部分は、そろばんがいちばん得意とするところです。論理・推理・図形の部分には、別の問題や遊びが必要です。

小学1年の思考力の算数とは?学校の算数とどう違う?

ベトナムでいう「思考力の算数」は、決まった一つのプログラムではなく、教科書の外にあるさまざまな算数の教え方をまとめて呼ぶ名前です。シンガポール式の論理算数、そろばん算数、フィンガーマス、フランチャイズのそろばんプログラム、公文式(KUMON)の算数…。共通しているのは、子どもの考え方に重点を置くことです。なぜ 7 + 5 = 12 になるのか、2, 4, 6 の次の数は何か、ほかと違う形はどれか。

学校の小学1年の算数小学1年の思考力の算数
目標標準の知識を身につける:100までの数、くり上がり・くり下がりのないたし算・ひき算、図形、測定、時計の読み方数の本質の理解、考え方、自分で見つける習慣
問題の種類教科書の型どおり、技能の練習足りない数を入れる、比べる、きまり、推理、形の組み合わせ、暗算
学び方先生が説明し、クラス全員で解く遊び、教具(ビーズ・カード・そろばん)、問いかけと対話、答えが一つでない問題
評価正しいか間違いか、点数解き方、その子自身と比べた伸び

この二つは対立するものではありません。ベトナムの2018年版一般教育課程も、小学1年から「数学的に考え、筋道を立てて説明する力」を重視しています。思考力の算数は、それを、40人のクラスではなかなかとれない時間と教具を使って、よりていねいに行うやり方にすぎません。

小学1年の思考力の算数でよく出る6つの問題(例つき)

1. 数の量と数の成り立ち

例:5個と2個の列に並んだ7つの点を見て、数えずにすぐ「なな」と言う。「7は5といくつ?」「12は十がいくつと一がいくつ?」。これがほかのすべての問題の土台です。そろばんでは、どの数にもちょうど一つの形があります(7は5珠1つと1珠2つ)。そのため、そろばんを習う子はこの問題にとても強くなります。0〜9の数の形は、そろばんとは?のページの図をご覧ください。

2. 足りない数を入れる

例:3 + ☐ = 7、☐ − 2 = 5、6 = 4 + ☐。この問題では、計算を「やらなければならない命令」ではなく「関係」として見ることを学びます(「3にいくつたすと7になる?」)。これはひき算への足がかりにもなります。7 − 3 は、まさに「3にいくつたすと7になる?」という問いだからです。

3. 比べて >、<、= を入れる

例:7 + 2 ○ 10、2 + 6 ○ 3 + 5、15 ○ 9 + 6。両側を計算してから比べる――1問で2つの作業をします。よくある間違いは、最初に目に入った数だけですぐに比べてしまうことです。

4. きまりを見つける

例:2, 4, 6, __, __、20, 18, 16, __、まる―しかく―まる―しかく―__。「きまりを見抜く」問題は「思考力」にいちばん近いもので、解けたときに子どもがいちばん喜ぶ問題でもあります。

5. 推理と文章題

例:「アンさんはあめを5こ持っていて、ビンさんに2こあげました。アンさんはあと何こ持っていますか?」「3人いて、1人に2こずつおかしがあります。おかしは全部で何こ?」(2とびで数える)「ミンさんはランさんより背が高く、ランさんはハーさんより背が高い。いちばん背が低いのはだれ?」。子どもは問題を読んで(または聞いて)、場面を思い浮かべてから、どの計算をするかを選びます。

6. 図形と空間

例:三角形を2つ合わせて正方形を作る、大きな図の中の三角形の数を数える、ほかと違う形を見つける、形を上から見るとどう見えるかを考える。この問題は空間をイメージする力を育てます。これは、頭の中にそろばんを思い浮かべて暗算をするときに使う力でもあります。

この6つのほかに、小学1年の思考力の算数のプログラムには、ほとんどの場合暗算の部分があります(10まで、20まで、そして100までのたし算・ひき算)。計算が遅いと、ほかのどの問題でもつまずいてしまうからです。この部分については、別の記事小学1年の子に速い暗算を教える方法に書いています。

小学1年の思考力の算数は習わせるべき?

次の3つの条件がそろっていれば「はい」。どれか一つでも欠けていれば「いいえ」です。

  • 20までの数を数えたり、数字を読んだりすることに慣れている。思考力の算数は「学校の先取り」ではなく、数を数える土台が必要です。まだその土台がなければ、あと数週間、数を数えたり数字を読んだりする遊びをしましょう。
  • 時間はほどほどに:毎日10〜15分、または教室で週1回。6歳の子は一日じゅう学校にいます。夜にさらに2時間の「思考力の算数」を足すと、何よりも早く算数ぎらいになってしまいます。
  • 無理のない問題で、正答率80%。Kodomo Soroban Center がすべてのテストで使っている基準です。決められた時間内に80%正解できたら、次の課題に進みます。それよりやさしければ飽きてしまい、難しければこわくなってしまいます。

2〜3か月後に見えてくる効果:指で数えることが減る、自分で解き方を説明できる、保護者に「問題」を出すのが好きになる、学校の算数がやさしく感じられる。思考力の算数にできないこと:1つのコースで子どもを「天才」にすること、読む・書く・体を動かすことの代わりになること。どの方法にするか迷っている保護者の方は、記事そろばんとフィンガーマス、どちらを習うべき?で、よく知られた4つの方法を比べています。

小学1年の思考力の算数はどこで学ぶ?家・オンライン・教室

家で保護者とオンライン(アプリ・動画)教室
向いているとき保護者が毎日15分と根気をもてる。子どもが保護者と一緒に座っていられる理解したあとの追加練習。自分から取り組める子正しい技術を教えてくれる人が必要(特に暗算・そろばん)。友だちやクラスのリズムが必要
強み安い、柔軟、親子のきずな問題がたくさんある、すぐに答え合わせができる先生が間違いに気づく、学ぶ習慣がつく、規則正しく続く
弱み保護者がイライラしやすい。どこで間違えたかわかりにくい画面を見る時間。子どもが「とりあえず押して終わらせる」行き帰りに時間がかかる。教室を慎重に選ぶ必要がある

生徒の家庭を見ていて、いちばんよいと感じる組み合わせは、週1回の教室+家で毎日10分のプリントです。オンラインは暗算の練習だけに使います(私たちのフラッシュ暗算ツールなど)。教室を選ぶときは、1クラス何人か、どの教材で教えるか、子どもが手を使って何をするか、保護者は家でやるために何を受け取れるか、を聞いてみてください。記事そろばんを習うのはいいこと?には、体験授業に持っていける6つの質問のリストがあります。

小学1年の思考力の算数を家で教える方法:毎日15分

  1. 3分:数の量でウォームアップ。

    指、点のカード、または5つずつ並べた豆を見せて、子どもがすぐに数を言います。それから「7は5といくつ?」「12は十がいくつ、一がいくつ?」。

  2. 7分:1つの問題の種類を1週間。

    今週は足りない数を入れる問題、来週は比べる問題、その次の週はきまりの問題。毎日プリントで8〜10問、軽く時間を計ります。同じ種類を5日間くり返すことで、6歳の子は「わかる」から「考えなくてもできる」に変わっていきます。

  3. 3分:答えが一つでない「なぞなぞ」を1問。

    「2つの数で10を作る方法はいくつある?」「6本の棒で三角形を2つ作るにはどう並べる?」。答えは一つではありません。子どもに話させて、保護者は聞きます。

  4. 2分:自分で丸つけをして記録する。

    プリントの答えのページを使います。子どもが自分で正解・不正解に印をつけ、かかった時間を書きます。自分の伸びが見えることが、この年齢ではいちばんのやる気になります。

大切なきまり:5分説明するより、2つ質問しましょう。「どう思う?」と「どうしてわかったの?」――それこそが、思考力の算数が育てたい「考える力」です。

「小学1年の思考力の算数」の中で、そろばんはどこにある?

私たちはそろばん教室なので、どこまでができて、どこからができないのかをはっきりお伝えします。日本式のそろばんは、小学1年の思考力の算数のうち3つのことがとても得意です。数の成り立ちと位取り(1本のけたが1つの位、1つ1つの珠がそれぞれの数を表す)、5と10の合成・分解(5の友・10の友)、そして暗算(頭の中のそろばん)です。そろばんは集中力と、座って学ぶ習慣も育てます。これはどの問題にも必要なものです。

そろばんでは、文章題の推理、図形、形のきまりは教えません。そのため私たちの授業では、毎回そろばんと並んで「マス計算」と数の遊びの時間があります。また保護者の方には、家で思考力の算数のプリント(2〜6の種類)も使うようおすすめしています。各単元で何を学ぶかは、レベルの進み方をご覧ください。

小学1年の思考力の算数の練習プリント(答えつきPDF)

この記事に合わせた無料のプリントは、無料の練習プリントのページにあります。プリント19(足りない数を入れる)、20(> < = で比べる)、21(数の並びのきまり)、22(100マス計算――ひき算)と、10まで・20まで・100までの暗算プリント6枚(13〜18)です。どのプリントもA4で2ページ:問題と答えです。

よくある質問

小学1年の思考力の算数とは?

理解して考えることを大切にする算数の学び方です。数の量をつかむ、数を分けたり合わせたりする、足りない数を入れる、比べる、きまりを見つける、場面や図から推理する、などです。思考力の算数は学校の算数を補うもので、置きかえるものではありません。

思考力の算数はふつうの算数とどう違う?

学校の算数は、標準の知識と型どおりの技能に重点を置きます。思考力の算数は、遊び・教具・答えが一つでない問題を通して、子どもの考え方と自分で見つけることに重点を置きます。両方が必要です。本質がわかると、学校の問題もより速く、確実に解けるようになります。

思考力の算数は何歳から習わせるべき?

数をすらすら数えられ、20までの数字が読めるようになってから――ふつうは5〜6歳です。それまでは、数を数えたり数字を読んだりする遊びで十分です。そろばんについては、Kodomo Soroban Center は5歳から受け入れています。

小学1年の思考力の算数を習うのはいいこと?害はない?

無理のない難しさ(正答率80%くらい)、ほどほどの時間(毎日10〜15分、または週1回)、そして遊びがあれば、よいものです。たくさん詰めこむ、問題が難しすぎる、試験のための問題練習だけをする、という場合は害になります。子どもが算数をこわがるようになってしまいます。

小学1年の思考力の算数の練習問題はどこで手に入る?

Kodomo Soroban Center の無料の練習プリントのページに、小学1〜2年向けのプリントが10枚あります(10・20・100までの暗算、足りない数を入れる、比べる、きまり、マス計算)。どれも答えつきで、家で印刷できます。

無料体験で、そろばんを試してみませんか

ハノイ・Vinhomes Gardenia のセンターで、1クラス3〜5人、1回70分。日本で教えているのと同じ方法です。電話・Zalo 096.802.8484。

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Kodomo Soroban Center 講師チーム

この記事は Kodomo Soroban Center の講師チームが、こどもスクール(日本・1976年からそろばん教育)の指導法と教材にもとづいて書いています。センターはハノイ市教育訓練局の認可を受けており、私たちの事業は文部科学省の EDU-Portニッポン応援プロジェクト(2026年度)に採択されています。

私たちについてEDU-Portニッポン教育活動の認可

株式会社森田グループ(日本)のグループ会社1976年から愛知県でそろばん教育 · こどもスクール 約90拠点

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