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そろばんの知識公開

小学1・2年の文章題:問題を読みとって正しく解く4つのステップ(練習プリントつき)

「おかあさん、これってたし算?ひき算?」15 + 6 はすぐに計算できるのに、文章ばかりの問題になると手が止まってしまう。あるいは、数が2つ見えるとすぐにたしてしまう。私たちは日本人で、ハノイで子どもたちにそろばんを教えています。まずお伝えしたいのは、文章題が難しいのは計算のせいではなく、計算の前に問題のお話を理解しなければならないからだということです。

前の席に座った水色の服の女の子が、鉛筆をあごに当てて、開いた本を見ている。本の上にはそろばん。うしろでは何人もの子どもがそろばんを高く上げている
Kodomo Soroban Center がハノイの小学校の中で開いているそろばんクラブの授業。鉛筆を手に考えている子と、うしろでそろばんを上げている子どもたち。
短い答え

文章題は、先に問題を理解して、計算はそのあと。そのために役立つのが、次の4つのステップです。

  • 問題を2回読む:1回目は何が起きたか、2回目はゆっくり
  • 数と、問いの文(「〜は何こ?」)に線を引く
  • 図をかく:小学1年は●、小学2年は線分図
  • 計算して、問いに合った答えの文を書く
  • 「多い」「少ない」ということばだけで、たし算かひき算かを決めない
  • 1日2〜3問で十分

小学1・2年生にとって、文章題はなぜ難しい?

計算そのものはたいてい簡単です:4 + 3、15 + 6。難しいのは、計算の前にある4つのことです。

字を読む

小学1年生はまだ読む練習の途中。文の終わりまで読むと、はじめを忘れてしまいます。

ことばの意味がわかる

ふえる、へる、あわせる、のこり、多い、少ない――ことば1つ1つが、1つの場面です。

何をきかれているかわかる

数が2つ見えるとすぐ計算して、問いの文を読んでいない子がたくさんいます。

答えの文を書く

計算が合っていても、問いに合った答えの文を書かなければなりません。

ですから、まちがえるのは計算が苦手だからとは限りません。お話が頭に浮かんでいないので、何を計算すればいいかわからないのです。計算そのものもまだゆっくりなら、小学1年の子に速い暗算を教える方法(日本式)もご覧ください。

小学1年と2年では、文章題をどこまで習う?

ベトナムの2018年版一般教育課程では、文章題は独立した分野ではなくなり、たし算・ひき算の学習の中で少しずつ出てきます。

  • 小学1年:絵を見たり問題を読んだりして、合う式を言い、正しく計算し、少しずつ答えの文も加えていきます。多くの指導の手引きでは、小学1年ではまだ「解答(Bài giải)・答え(Đáp số)」の形で全部書くことは求めていません。
  • 小学2年:1回の計算で解ける問題と、その書き方を習います:答えの前の一文、単位つきの式、答え。小学2年の算数の教科書(Kết nối tri thức với cuộc sống)では、第1巻にもう「ある数だけふえる・へる問題」と「ある数だけ多い・少ない問題」が出てきます。

教科書や学校によって、書き方の決まりは少しずつちがいます。学校では、先生に教わったとおりに書けば大丈夫です。家では、問題を理解することに力を入れましょう。

小学1・2年の文章題を解く4つのステップ

練習プリントにものっている4つのステップです。やさしい問題でも、毎回4つともやりましょう。

  1. 2回読む

    1回目は何が起きたかをつかむため。2回目は1文ずつゆっくり読み、そのあと子ども自身のことばでお話を言い直させます。

    家で始めるなら

    まだすらすら読めない? 1回目は保護者が読み、2回目は子どもが読むか、1文ずつくり返して言います。

  2. 線を引く

    数と、問いの文(「〜は何こですか」)に線を引きます。計算する前に「何をきかれている?」と声に出させましょう。

  3. 図をかく

    小学1年は●をかきます:おんどり4羽なら●4つ。小学2年は線分図をかいて、どちらが長いかをはっきりさせます。

  4. 計算して答える

    図を見てたし算かひき算かを決め、きちんとした答えの文を書きます。小学2年:答えの前の一文は、問いの文から作ります。「2年B組には何人いますか?」→「2年B組の人数は:」。最後に、出た答えで問題を読み直して、おかしくないか確かめます。

プリントにある2つの見本:

  • 小学1年 ― あわせる:「にわに、おんどりが4羽、めんどりが3羽います。にわとりはぜんぶで何羽ですか?」式:4 + 3 = 7。答え:にわとりはぜんぶで7羽です。
  • 小学2年 ― 多い:「1班は星を15こ折りました。2班は1班より6こ多く折りました。2班は星を何こ折りましたか?」解答:2班が折った星の数は:15 + 6 = 21(こ)。答え:21こ。

単位は式のあとにかっこで書き、答えにはかっこはいりません。プリントの1ページ目には、図をかく枠のついた小学1年の問題も4問あります。文章題のプリントをダウンロード(PDF・無料、ベトナム語)。

「多い」のわな:キーワードだけで解かない

「“多い”ならたし算、“少ない”ならひき算」と教わる子はたくさんいます。でも、このコツはいつも正しいとは限りません。

「“多い”があったらたし算。」

プリントの問題10:「マイは花を16本持っています。マイはランより5本多く持っています。ランは花を何本持っていますか?」ランはマイより5本少ないので:16 − 5 = 11。

「“少ない”があったらひき算。」

「フンはビー玉を28こ持っています。フンはズンより7こ少ないです。ズンはビー玉を何こ持っていますか?」ズンのほうが多いので、たし算:28 + 7 = 35。

「キーワードをたくさん覚えれば解ける。」

キーワードはヒントにすぎません。どちらの数が大きいか、何をきかれているかを知ることが大切で、それを見せてくれるのが図です。

式は、問題の中のことば1つではなく、図を見て決める。プリントの3ページ目では、問題10がなぜひき算になるのかを図で説明しています。

線分図:「多い・少ない」の問題のかき方

線分図は、2本の線で2つの量をくらべる図です。長いほうの線が多いほう、はみ出した部分が「ちがい」です。学校では問題を短くまとめて書く練習をすることもあり、線分図はそれを図でしたものです。

日本の小学校の算数の教科書でも、テープ図や線分図がよく使われ、数どうしの関係が目で見えるようにしています。

問題10なら:マイの線をかいて16と書きます。ランの線はそれより短く、足りない部分に5、ランの線に「?」と書きます。求めるのは短いほうの線なので、ひき算:16 − 5 = 11。長いほうの線を求めるときは、たし算です。

注意

定規も、正確な長さもいりません。長いほうが長く見えれば十分です。

文章題プリントの1ページ目。「2回読む」「線を引く」「図をかく」「計算して答える」の4つの枠、●4つと●3つの小学1年の見本、1班と2班の線分図がある小学2年の見本
プリントの1ページ目:4つのステップ、●をかく小学1年の見本と、線分図をかく小学2年の見本です。

2ページ目には、自分で線分図をかいて解く小学2年の問題が6問あります。文章題のプリントをダウンロード(PDF・無料、ベトナム語)。

家での練習:1日2〜3問、保護者は聞き役に

少しずつ、毎日。4つのステップをきちんとふんだ2〜3問のほうが、急いで解いた1ページ分より役に立ちます。

肩ごしに見た、英語のたし算の筆算プリントに鉛筆で書きこむ子どもの手。木の机の上
たし算のプリントをする子ども(イメージ写真)。

かんたんにできる4つの練習:

生活の中から問題を作る

「お皿におかしが8こ。家族で3こ食べました。のこりは何こ?」

役を交代する

子どもが自分のおもちゃで問題を作り、保護者が解きます。

子どもが読み、保護者は聞く

保護者は「何をきかれている?」とだけたずね、代わりに解きません。

まちがえたら図についてたずねる

「どっちの線が長い? 求めるのはどっちの線?」――すぐに直さないで。

避けたいこと:

  • 保護者が問題を読んで、そのまま解いてしまう
  • 単位を忘れる:15 + 6 = 21(こ)
  • 答えの文が問いと合っていない:きかれているのは2班なのに、1班のことを書く
  • 一度に何十問もさせる
  • 叱ったり、友だちと比べたりする

算数をいやがり始めているなら、子どもが算数が苦手なときはどうする?もご覧ください。

そろばんは文章題にどう役立つ?

正直に言うと、そろばんで文章題の読みとり方が身につくわけではありません。小学1年の「思考力の算数」とは?でも書いたとおりです。

そろばんが助けること

  • 速く正確に計算できるので、問題を考える力が残る
  • 5と10の分解・合成(5の友・10の友):数をいくつかの部分として見る
  • 集中力と、座って学ぶ習慣

そろばんでは教えないこと

  • 問題文の読みとり
  • お話から式を選ぶこと
  • 解答の書き方

そろばんは計算を助けます。問題を理解する力は、別に練習が必要です。

数の分解・合成も、文章題とのつながりの1つです。プリントの問題4(ビー玉10こ、そのうち7こが青、のこりは赤)は、まさに「10は7と3」。小学1年の数の分解・合成(いくつといくつ)と分解・合成の練習プリントもどうぞ。

そろばん教室では

Kodomo Soroban Center(Vinhomes Gardenia、ハノイ)は1クラス3〜5人、1回60分で、5歳のクラスと小学生のクラスがあります。この記事の最初の写真のような学校の中のそろばんクラブも開いています。

1回の授業の流れもご覧ください。体験授業は無料です。お問い合わせページから、または電話・Zalo 096.802.8484 でお申し込みください。

よくある質問

小学1年でも「解答」と「答え」を書かなければいけませんか?

たいていはまだです。多くの指導の手引きでは、小学1年は合う式を言えることと、問いに答えることが中心で、「解答・答え(Bài giải – Đáp số)」の書き方は小学2年で習います。先生の指示に合わせてください。

まだすらすら読めない子は、文章題をどうすればいいですか?

読めるようになるのを待たなくて大丈夫です。1回目は保護者が読み、子どもは1文ずつくり返して言い、●の図をかきます。お話がわかれば十分。読む速さはあとからついてきます。

たし算かひき算か、どうやって見分ければいいですか?

問題の中のことば1つで当てずに、図をかきましょう。全体(あわせる、ふえる)を求めるならたし算、一部分(のこり、へる)を求めるならひき算。くらべる問題なら、長いほうの線を求めるときはたし算、短いほうの線やちがいを求めるときはひき算です。

線分図とは何ですか? どうかけばいいですか?

2本の線で2つの量をくらべる図です。わかっている数の線を先にかき、2本目の線を問題に合わせて長く、または短くかき、ちがいの部分に数を書いて、求める所に「?」をつけます。

印刷できる小学1・2年の文章題のプリントはありますか?

あります。無料のプリントは3ページで、4つのステップ・見本2つ・小学1年の4問、小学2年の6問(ふえる、へる、多い、軽い、いくつちがう、そして「多い」とあるのにひき算になる問題)、答えがのっています。練習プリントのページからダウンロードできます(ベトナム語)。

無料体験で、そろばんを試してみませんか

ハノイ・Vinhomes Gardenia のセンターで、1クラス3〜5人、1回60分。日本で教えているのと同じ方法です。電話・Zalo 096.802.8484。

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Kodomo Soroban Center 講師チーム

この記事は Kodomo Soroban Center の講師チームが、こどもスクール(日本・1976年からそろばん教育)の指導法と教材にもとづいて書いています。センターはハノイ市教育訓練局の認可を受けており、私たちの事業は文部科学省の EDU-Portニッポン応援プロジェクト(2026年度)に採択されています。

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株式会社森田グループ(日本)のグループ会社1976年から愛知県でそろばん教育 · こどもスクール 約90拠点

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