わり算の表を早く、楽に覚えるには? 2〜9のわり算の覚え方と無料の練習プリント

「九九はすらすら言えるのに、56 ÷ 7 を聞くと数え始めてしまう」。わり算を習い始めたころ、多くのご家庭でこんなことが起こります。私たちは日本人で、ハノイで子どもたちにそろばんを教えています。うれしいお知らせがあります。わり算の表には、新しく覚えることはほとんどありません。わり算の表は、九九を「逆から読んだ」ものだからです。

わり算の1つ1つが、もう知っているかけ算だと気づかせて、毎日短く練習しましょう。
- 物を使ってわり算の意味をわかる:同じ数ずつ分ける、いくつ分かを考える
- まず九九をしっかり:8 × 7 = 56 なら 56 ÷ 7 = 8
- 「3つの数の組」で覚える:2・3・6 で4つの式
- やさしい表から:2と5、次に3と4、最後に6〜9
- □をうめる問題:□ ÷ 7 = 8、56 ÷ □ = 7
- ばらばらの順で聞く、毎日5〜10分
わり算の表は「九九を逆から読む」もの
8 × 7 = 56 を知っていれば、56 ÷ 7 = 8 も 56 ÷ 8 = 7 も、もうわかっています。わり算は、逆に「7に何をかけたら56?」と聞いているだけです。
2〜9のわり算の表には、全部で80の式があります。どの表も答えが1から10まであるからです。でも、80の式を新しく覚える必要はありません。九九をしっかり覚えていれば十分です。ベトナムの教科書も同じ考え方で、2のわり算の表は2の段の九九から、5のわり算の表は5の段の九九から作ります。
九九がまだあやふやなら、まずはそちらを練習しましょう。九九を早く覚えるには?をご覧ください。
覚える前に:物を使ってわり算の意味をわかる
ベトナムの小学2年では、物を使ってわり算に出会います。わり算には2つの意味があり、同じ 12 ÷ 3 = 4 という式で、ちがう2つの問いに答えられます。
クッキー12枚を3人で同じ数ずつ分けます。1人何枚? 12 ÷ 3 = 4(枚)。
クッキー12枚を、1皿に3枚ずつのせます。何皿できる? 12 ÷ 3 = 4(皿)。
分け終わったら、数え直してみましょう。3枚ずつ4皿で 3 × 4 = 12、はじめの枚数と同じです。かけ算とわり算は、同じことを表と裏から見ているのだとわかります。
おやつや果物を分けるとき、子どもに分けさせて、「12わる3は4」と言葉にしてもらいます。それから逆に「3人に4枚ずつなら、全部で何枚?」と聞きます。
わり算の表は何年生で習う?
ベトナムの2018年版一般教育課程と今の教科書では、わり算の表はかけ算といっしょに、2年間に分けて学びます。
- 小学2年わり算の意味、2と5のわり算
わり算に出会い、2の段・5の段の九九から、2と5のわり算の表を作ります。
- 小学3年3・4・6・7・8・9のわり算
2と5を復習してから、残りの表を学びます。教科書によっては、同じ数のかけ算とわり算が1つの単元にまとまっています(たとえば「7のかけ算・7のわり算」)。
- 日本では九九は小学2年、わり算は小学3年
日本の子どもは小学2年で九九を全部覚え、小学3年でわり算を習います。答えは、覚えた九九を使って見つけます。
どちらの国でも、かけ算が先です。九九があやふやなうちに、わり算を急ぐ必要はありません。
わり算の表を早く覚える6つの方法
6つの方法は、わかる → 覚える → 速くなる の順に並んでいます。
- 「3つの数の組」で覚える
2・3・6 の3つの数から、4つの式ができます:2 × 3 = 6、3 × 2 = 6、6 ÷ 2 = 3、6 ÷ 3 = 2。カードに3つの数を書き、1つを手でかくして「かくれた数は?」と聞きます。
- やさしい表から
2と5のわり算、次に3と4、最後に6〜9。九九と同じ順番です。÷2 は「半分にする」。÷5 は時計の長い針で:35分なら長い針は7をさすので、35 ÷ 5 = 7。
- 声に出して、九九もいっしょに
「ごじゅうろく わる しち は はち」と言ったら、続けて「しちは ごじゅうろく だから」と九九も言います。どこでつまずくか、保護者にも聞こえます。
- □をうめる
3つの形で聞きます:□ ÷ 7 = 8、56 ÷ □ = 7、7 × □ = 56。考えないと答えられないので、丸暗記になりません。
- ばらばらに聞く
順番どおりに言えるようになったら、ばらばらに聞きます:48 ÷ 6、27 ÷ 3、72 ÷ 8。時間がかかった式は、次の日にもう一度練習します。
- 毎日5〜10分
週末に長くやるより、短く毎日。目標は、九九を最初から唱え直さずに、すぐ答えられることです。
家で始めるならごはんを待つ間に、いくつか聞いてみます。「にじゅうし わる ろく は?」。子どもが「もっとやりたい」と思っているうちにやめましょう。
私たちの練習プリントには、こうした問題がそろっています。1ページ目は壁にはれる色つきの2〜9のわり算の表(どの表も答えは1〜10)。2ページ目はばらばらのわり算40問、□をうめる問題12問、「なかまの式」(かけ算2つ・わり算2つを書く)4問で、答えは3ページ目です。わり算の練習プリントをダウンロード(PDF・無料、ベトナム語)。

表ごとの覚え方のコツ(7・8・9も)
コツは、忘れたときに自分で答えを出すための近道です。最後の目標は、やはり答えをそのまま覚えることです。
| わり算 | 例 | 考え方 |
|---|---|---|
| ÷2 | 16 ÷ 2 = 8 | 半分にする:8 + 8 = 16。 |
| ÷4 | 28 ÷ 4 = 7 | 半分を2回:28 → 14 → 7。 |
| ÷8 | 56 ÷ 8 = 7 | 半分を3回:56 → 28 → 14 → 7。 |
| ÷5 | 40 ÷ 5 = 8 | 時計の長い針が8をさすと40分。 |
| ÷9 | 63 ÷ 9 = 7 | わられる数の十の位に1をたす:6 + 1 = 7。9のわり算の表なら、どの式でも使えます。 |
| ÷7 | 63 ÷ 7 = 9 | 7 × 10 = 70 から、7のまとまりを1つひくと63。だから9まとまり。 |
54、56、63、64 はまちがえやすい数です。56 は「5、6、7、8」の並びで、56 = 7 × 8 と覚えます。ほかのコツは子どもの暗算が速くなるコツもご覧ください。
わり算の練習でよくあるまちがい
わり算のまちがいの多くは、覚え方より、意味のわかり方から来ています。
「かけ算と同じで、2つの数を入れかえてもいい」
かけ算は入れかえても同じ(7 × 8 = 8 × 7)ですが、わり算はちがいます。56 ÷ 7 = 8 ですが、「7 ÷ 56」はまったく別の式です。56 はわられる数、7 はわる数、8 は商(答え)、と名前で言えるようにしましょう。
「1でわるのも、同じ数でわるのも同じ」
8 ÷ 1 = 8(1人でクッキー8枚を全部もらう)、8 ÷ 8 = 1(8人で分けると1人1枚)。
「0があれば、答えは0」
0 ÷ 5 = 0 ですが、0でわることはできません。0をかけて5になる数はないので、5 ÷ 0 には答えがありません。
「九九はだいたい覚えていれば十分」
56 ÷ 7 を出すのに「しちいちが しち」から唱え直すようでは、わり算はいつまでも遅いままです。まず九九をしっかり練習しましょう。
まちがえても叱らずに、「じゃあ、7に何をかけたら56?」と聞いてみてください。自分で見つけた答えは、教えてもらった答えより覚えていやすいものです。算数をいやがり始めているなら、子どもが算数が苦手なときはどうする?もご覧ください。
わり算とそろばん

日本では、そろばんのわり算でもこの九九を使います。84 ÷ 4 なら、4 × 2 = 8 と 4 × 1 = 4 を使って答えを1けたずつ出し、21になります。ですから、そろばんはかけ算・わり算の表を覚える代わりにはなりません。そろばんでわり算をするたびに、九九の復習をしていることになります。日本式の暗算(anzan)とは?もご覧ください。
Kodomo Soroban Center(ハノイ・Vinhomes Gardenia)は1クラス3〜5人、1回60分で、日本のこどもスクールの教え方で授業をしています。写真のような学校の中のそろばんクラブもあります。会員の生徒は、家で会員コードを使ってそろばん練習ルーム(ベトナム語)に入れます。九九の表があり、わり算の土台になるかけ算をしっかり練習できます。
1回の授業の流れもご覧ください。体験授業は無料です。お問い合わせページから、または電話・Zalo 096.802.8484 でお申し込みください。
よくある質問
わり算の表とかけ算の九九、どちらを先に覚えればいいですか?
九九が先です。わり算の1つ1つは九九を逆から読んだものなので、ベトナムの教科書でも、2のわり算の表は2の段の九九から、5のわり算の表は5の段の九九から作ります。ある段の九九をしっかり覚えれば、その数のわり算はすぐに身につきます。
わり算の表は何年生で習いますか?
ベトナムの今の教育課程では、2と5のわり算を小学2年で、3・4・6・7・8・9のわり算を小学3年で習います。だいたい7〜8歳です。
九九は言えるのに、わり算が遅いのはなぜですか?
九九を順番どおりにしか覚えていないことが多いからです。わり算は逆に「7に何をかけたら56?」と聞くので、段を最初からたどることになります。7 × □ = 56 のような問題、「3つの数の組」(7・8・56)、ばらばらの順で聞く練習を毎日続けましょう。
0でわることはできますか?
できません。0をかけて5になる数はないので、5 ÷ 0 には答えがありません。反対に、0を0でない数でわると、答えはいつも0です。たとえば 0 ÷ 5 = 0。
7・8・9のわり算を覚えるコツはありますか?
あります。÷8 は半分を3回で、56 ÷ 8 = 7(56 → 28 → 14 → 7)。÷9 は、わられる数の十の位に1をたします(63 ÷ 9 = 7、6 + 1 = 7 だから)。÷7 は 7 × 10 = 70 から7のまとまりを1つひいて、63 ÷ 7 = 9。
無料体験で、そろばんを試してみませんか
ハノイ・Vinhomes Gardenia のセンターで、1クラス3〜5人、1回60分。日本で教えているのと同じ方法です。電話・Zalo 096.802.8484。




