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そろばんの知識公開

小学2年の暗算:100までのくり上がり・くり下がりのある計算 ― わかりやすい3つの方法と練習プリント

小学2年になると、36 + 27 や 72 − 45 のような計算が出てきます。筆算ならできるのに、口で聞かれると困ってしまう。あるいは「くり上がりの1」を忘れて、筆算で53と書いてしまう。私たちは日本人で、ハノイで子どもたちにそろばんを教えています。まずお伝えしたいのは、「くり上がりの1」が十のまとまり1つだとわかれば、くり上がりのある計算はずっとやさしくなるということです。

紺色の服の男の子が、片手に鉛筆を持ち、もう片方の手をそろばんに置いている。前には開いた練習帳。うしろでもほかの子どもたちがそろばんで練習している
Kodomo Soroban Center がハノイの小学校の中で開いているそろばんクラブの授業。珠をはじきながら、鉛筆も手に持っています。
短い答え

「くり上がりの1」が十のまとまりだとわかり、暗算のしかたをいくつか持っていれば、くり上がり・くり下がりの計算は速くなります。

  • 土台:20までのくり上がり・くり下がりを、すばやく
  • 十の位と一の位に分ける:36 + 27 = 50 + 13 = 63
  • きりのいい数にしてから直す:58 + 29 = 58 + 30 − 1 = 87
  • ひき算:たして考えるか、きりのいい数をひいてから戻す
  • 筆算で解いて、暗算で見直す
  • 毎日10分:声に出す → 書く → 頭だけで

小学2年では、くり上がりのある計算をどこまで習う?

ベトナムの2018年版一般教育課程では、小学2年で、20までのたし算・ひき算と、何十・何百の計算を暗算でできることが求められます。くり上がり・くり下がりのある計算は、少しずつ1000までの数に広がります。

小学2年の算数の教科書3シリーズ(Ket noi tri thuc voi cuoc song、Canh dieu、Chan troi sang tao)は、どれも同じ順番です。まず20までのくり上がり・くり下がり、次に100までのくり上がり・くり下がりのある計算を習います。

20すらすら暗算できるようにしたい範囲
1002けたのくり上がり・くり下がり。たいてい前期に習う
1000小学2年の終わりに、くり上がりのある計算をする範囲

2けたの数では、教科書は主に筆算で教えます。36 + 27 を頭の中だけで計算するのは、その一歩先です。それでも練習する価値は大いにあります。暗算ができれば、自分の答えを自分で確かめられるからです。

「くり上がりの1」は、なぜ小学2年生にむずかしい?

36 + 27 を筆算するとき、ベトナムの子どもはこう唱えます。「6たす7は13、3を書いて1くり上がり。3たす2は5、1をたして6、6を書く」。すらすら唱えられても、くり上がった1が何なのかわかっていない子は少なくありません。

その1は十が1つです。13は、十が1つと一が3つ。一の3つはそのまま残り、十の1つが十の位へ移ります。これがわかると、10をどこへ運んでいるのかがわかるので、くり上がりを忘れにくくなります。

家で始めるなら

数え棒を使います。10本で1束です。36本(3束とばら6本)と27本(2束とばら7本)を並べます。ばらは13本。10本を束ねて新しい束を作ると、ばらは3本残ります。全部で6束と3本、63本です。「くり上がりの1」は、この新しい束のことです。

2つめの土台は、20までのくり上がり・くり下がりです。6 + 8、9 + 4、12 − 5、15 − 8 などをさっと聞いてみましょう。すぐに答えられれば準備はできています。まだ指で数えているなら、小学1年の子に速い暗算を教える方法で土台を練習し直しましょう。

100までのくり上がり・くり下がりを暗算する3つの方法

3つとも考え方は同じで、計算をきりのいい数(何十)にもっていきます。どの方法も、頭の中だけでする前に、まず1ステップずつ声に出して言わせましょう。

  1. 十の位と一の位に分ける

    十の位どうし、一の位どうしをたしてから、合わせます。30 + 20 = 50、6 + 7 = 13、だから 36 + 27 = 50 + 13 = 63。同じように 45 + 37 = 70 + 12 = 82。筆算に近いですが、十の位から先に計算します。

  2. きりのいい数にしてから直す

    一の位が8や9の数があるときは、きりのいい数をたしてから、たしすぎた分をひきます:58 + 29 = 58 + 30 − 1 = 88 − 1 = 87。同じように 46 + 28 = 46 + 30 − 2 = 76 − 2 = 74。

    注意

    たしすぎたら、その分をひきます。頭の中でする前に「1多い、1ひく」と声に出させましょう。

  3. ひき算:たして考えるか、きりのいい数をひいてから戻す

    72 − 45 なら、ひく数からたしていきます:45 + 5 = 50、50 + 22 = 72、だから答えは 5 + 22 = 27。または、きりのいい数をひきます:72 − 50 = 22。5ひきすぎたので5を戻して、22 + 5 = 27。

どの計算にも3つ全部を使う必要はありません。理由を説明できれば、子どもがいちばんやりやすい方法を選んでかまいません。ほかのコツは子どもの暗算が速くなるコツにもあります。

練習プリントの1ページ目には、3つの方法の見本と、45 + 38 = 70 + □ = □ のように□をうめる12問があります。小学2年の暗算プリントをダウンロード(PDF・無料、ベトナム語)。

筆算か、暗算か? どちらも必要です

学校では、これまでどおり先生の教え方で筆算をして、式を書きます。暗算は筆算の代わりではなく、答えを見直すためのものです。

暗算

  • 十の位から計算するので、答えが「だいたいいくつ」かすぐわかる
  • 紙と鉛筆がなくても、いつでもできる
  • おかしな答えに気づける

筆算

  • 学校で式を書くときのやり方
  • 右から左へ、1つの位ずつ。数が大きくなっても安定
  • 意味がわからず手順だけで進めると、くり上がりを忘れやすい

たとえば、36 + 27 を筆算して53と書いたとします。暗算でさっと確かめると、36 + 20 でもう56なので、53はまちがいです。72 − 45 で十の位のくり下がりを忘れて37になったときも、72 − 40 = 32 なので、答えは32より小さいはずです。たし算でも確かめられます:27 + 45 = 72。

筆算で式を書き、暗算で答えがおかしくないかを確かめる。

小学2年の暗算練習は、毎日10分で十分

1つの型を3日続けて、声に出す → 書く → 頭だけ、の順に練習します。

  1. 1日目1ステップずつ声に出す

    「45 + 37:40たす30は70、5たす7は12、70たす12は82」。5〜6問。まちがえたら、ゆっくりに戻します。

  2. 2日目途中の式を紙に書く

    45 + 37 = 70 + 12 = 82 のように、途中の式も書きます。どこでつまずいているか、保護者にも見えます。

  3. 3日目頭の中だけで

    保護者が式を読み、子どもが答えを言います。まだ書かないとできないなら、書く段階をもう1日。

やさしい順に進めます。まず1けたの数をたす計算(68 + 7 = 68 + 2 + 5 = 75)、次に2けたどうし。ひき算も同じ順です(53 − 8 = 53 − 3 − 5 = 45、次に 72 − 45)。

プリント25 – 小学2年の暗算:100までのくり上がり・くり下がり
小学2年の暗算プリント:3つの方法、練習問題、答えの3ページです。

3つの方法に慣れたら、2ページ目の、100までのくり上がり・くり下がりのある40問で、まぜて練習します。答えは3ページ目です。小学2年の暗算プリントをダウンロード(PDF・無料、ベトナム語)。もっと練習したいときは、暗算プリントのコーナーにあるプリント18もどうぞ。

避けたいこと:

  • まだまちがえるうちに時間を計る(正しく、が先。速さは後から)
  • 「くり上がりの1」が十だとわかる前に、暗算をさせる
  • 3つの方法を1日でまとめて教える
  • 学校で習った筆算をやめさせる
  • まちがえたときに叱ったり、ほかの子と比べたりする

算数をいやがり始めているなら、子どもが算数が苦手なときはどうする?もご覧ください。

そろばんは、くり上がりの計算にどう役立つ?

そろばんでは、「くり上がりの1」は手の動きです。36 + 27 なら、36をおき、十の位に2をたして56。一の位は6なので、7をそのままたすことはできません。そこで3をひき(7と3は「10の友」)、十の位に珠を1つたします。そろばんに63が出ます。

方法1と同じく十の位から計算し、十を1つ、自分の手で左の位に入れます。「くり上がりの1」が目に見えるので、忘れにくくなります。私たちの経験では、そろばんを習っている子は、くり上がりのある計算が速く、確実になることが多いです。手が慣れたら、頭の中にそろばんを思い浮かべる暗算へ少しずつ進みます:日本式の暗算(anzan)とは?

そろばん教室では

私たちのカリキュラムでは、たし算の「10の友」はレベル1Aで学びます。Kodomo Soroban Center(Vinhomes Gardenia)は1クラス3〜5人、1回60分で、小学生のクラスもあります。この記事の最初の写真のような学校の中のそろばんクラブも開いています。

1回の授業の流れもご覧ください。体験授業は無料です。お問い合わせページから、または電話・Zalo 096.802.8484 でお申し込みください。

よくある質問

小学2年では、くり上がりのある計算をどの範囲まで習いますか?

まず20までのくり上がり・くり下がり、次に100までのくり上がり・くり下がりのある計算を、たいてい前期に習います。小学2年の終わりには、1000までの数で、くり上がり・くり下がりが1回までの計算をします。暗算で求められるのは、20までの計算と、何十・何百の計算です。

「くり上がりの1」をよく忘れます。どうすればいいですか?

「1を忘れないで!」と言うだけにしないでください。数え棒で、ばらの10本を束ねて新しい束を作り、その1が十だと見せましょう。筆算のときは「13は十が1つと一が3つ」と言わせ、そのあと暗算で答えを確かめます。

暗算と筆算、どちらをさせればいいですか?

両方です。学校では先生の教え方で筆算をします。暗算をすると、答えが「だいたいいくつ」かがわかり、まちがいに気づけます。暗算が得意な子は、1つ1つのステップがわかっているので、筆算も確実なことが多いです。

暗算の練習は、1日どのくらいすればいいですか?

10分ほどです。1つの型を3日:声に出す、途中の式を書く、頭だけで。週末に長くやるより、毎日少しずつ。子どもがまだやりたいと思っているうちにやめましょう。

印刷できる小学2年の暗算の問題はありますか?

あります。私たちの小学2年の暗算プリントは3ページで、3つの方法の見本と□をうめる12問、くり上がり・くり下がりのある40問、答えがのっています。20までの土台を復習するなら、無料の練習プリントのページにあるプリント15と16も使えます。

無料体験で、そろばんを試してみませんか

ハノイ・Vinhomes Gardenia のセンターで、1クラス3〜5人、1回60分。日本で教えているのと同じ方法です。電話・Zalo 096.802.8484。

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Kodomo Soroban Center 講師チーム

この記事は Kodomo Soroban Center の講師チームが、こどもスクール(日本・1976年からそろばん教育)の指導法と教材にもとづいて書いています。センターはハノイ市教育訓練局の認可を受けており、私たちの事業は文部科学省の EDU-Portニッポン応援プロジェクト(2026年度)に採択されています。

私たちについてEDU-Portニッポン教育活動の認可

株式会社森田グループ(日本)のグループ会社1976年から愛知県でそろばん教育 · こどもスクール 約90拠点

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